最近友人のインスタグラムがマルチビジネスの色に染まってきているのを見て、なぜ人はマルチにハマるのかを考えてみました。
僕自身は完全否定派でもないですが、真っ当なインターネットビジネスなんかよりも勝算がないのではないかとも思っている立場です。
スポンサーリンク
そもそもマルチって何
マルチと聞いたときに良いイメージを持っている人は少ないと思います。
法的なことは断言するつもりはないのですが僕の認識はこうです。
マルチレベルマーケティング = 特商法上の連鎖販売取引の形態をとったビジネス = 商材を売ることが目的になっているのであれば合法
そしてこれは略してMLMとも呼ばれています。
MLM自体はかなり前から存在し、それこそ僕の親は30年以上前にMLMを始めて結構稼いでいました。
つまりマルチだから悪いというわけではありません。
法的にグレーなマルチや、マルチの営業部隊に人に損をさせるような売り方をしているやつらが一定数混じっているので、マルチは悪というイメージになっているのだと思います。
マルチの営業活動者はだいたい "会員" と呼ばれています。
つまり会社に直接雇用されているわけではなく、自営業者として会社と契約して営業を代行しつつ、自身も消費者として商品を買っているような状態です。
なんでみんなギラついている?
マルチの人のSNSアカウントって人々が憧れるようなキラキラした投稿が多いです。
実際に会ってみても「私は夢を叶えてる!」という雰囲気を出していることが多いです。
それは勧誘対象の人に、もし始めればこうなれるよ、というメッセージを出したいからに他なりません。
あるいは本当にそう思うことで自分に催眠をかけてるのかも。
高級車のディーラーがいい時計をつけているのと似ているきもします。
また、会員になれば
個人事業主、フリーランス、副収入、夢を叶える、美容、お金と自由!
のようなキラキラとした言葉に身を包むことができます。
しかし実態は完全成果報酬の営業代行兼熱心な消費者です。
運営会社からしたら1ミリもリスクのない忠実なしもべと取ることもできます。
そして上層の一部には実際に勝者となる人を作ります。
各種イベントでスポットライトを浴びせることで末端の会員もしくは会員候補は羨望の眼差しでその場所を目指すことになります。
とても合理的なシステムです。
マルチは詐欺なのか
前述の通り法的な事実は断言できませんが、商材を売ることが目的であれば詐欺ではないと思います。
ただこういうのはNGです。
商材はお飾りで、実際には「人を誘えば儲かるよ」と言ってトップダウンの樹形図の一部になるように人を勧誘する行為。
この仕組みで誰が幸せになるかというと、初期の人以外は幸せになりません。
入会した人は、次に犠牲になる人を誘います。
そうすると自分は少しだけ助かるという無限に不幸の連鎖が起きる状態になります。
これを無限連鎖講、またはねずみ講といい罪になります。
形だけの価値もない商材を扱って、これは物販目的だ!という言い逃れをする組織もありますが、実態が伴っていなければアウトです。
こんな感じで犯罪とすれすれな印象を持たれるビジネスモデルで、勧誘時の甘い言葉通りに成功している人が少ない実態があります。
これがマルチのイメージを悪くしているのだと思います。
実際の仕組み
マルチの仕組みそのものは広告費をかけずに、個人事業主の裁量によって物販の流通を起こすことができる画期的な仕組みです。
運営会社は、営業コストや在庫リスクを完璧に排除できます。
実力のある会員は企業に勤めてサラリーマンをするよりもはるかに効率よく稼ぐことができます。
まさにWinWIn。
しかし世の中はガンガン売れる営業マンばかりではありません。
それではなぜ世の中には副業MLMプレイヤーが蔓延るのか。
僕の推測は、アップラインと呼ばれる上司がレールを引いてくれるから、というものです。
ビジネスで成果が出ないフェーズを自分一人で乗り越えてゆくのは相当な経験、センスが必要です。
でもマルチの場合は、勧誘した人がアップラインという形でその人の上司となります。
定期的に様子を見て、必要であれば熱い檄を飛ばす、そうした「お前のレールはここだよ」感に人は甘えてしまうのではないでしょうか。
そしてビジネスの経験値が少ない人は、他の人が見つけていない特別なことを自分は見つけたんだ!と思い込んでいます。
僕もワンルーム投資の詐欺案件みたいなのに引っかかったことがあるので、気持ちは痛いほどわかります。
勧誘されたときに詰め込まれた洗脳するための情報を、あたかも自分の知識であると勘違いし、なんなら賢くなった気でもいました。
マルチの人も多くは運営会社が用意した資料に書いてあったであろう情報ばっかり宣伝しています。
幹細胞培養液がー、と宣伝している人に理学部や医学部出身の人を見たことがありません。
自分で自分を信じることができるか
本当に得をするには自分の頭と体をフル回転させて捻り出した成果が必要です。
並外れて頭が良ければさほど体力を使わずとも達成できるかもしれない、逆に体力が無尽蔵なら高尚な戦略はなくとも成果に結びつけることができるかもしれない。
どちらにせよ人が引いたレールしか信じられない状態ではどこの戦場に行っても搾取される側になってしまうということです。
そういう意味でマルチの会員になるという行為は、仕組みを司っている場所からは遠い場所での活動になってしまうので自分の裁量で切り開ける余地が少ないように思えます。
まとめ
悪いのはマルチそのものではなく、マルチに関係している人が実態をよく理解していないことだと思います。
言い換えれば実態を理解しない、できない人を周りに揃えていく文化が悪なのだと思います。
メルカリの転売ヤーの方がよっぽど自分がどんな仕組みで誰に依存してビジネスをしているのかを理解していると思います。
まとまらないですが、何が言いたいかというと与えられたものに飛びつくのは簡単ですが自分で見つけて自分の責任で行動するのは思ったよりも難しいです。
でも夢が叶うようなイベントはそういう苦しい努力の先にしかないのではと思うわけです。
んー、うまくまとまらない。。笑
ではでは( *`ω´)ノ
スポンサーリンク