こんにちは。くろしばです。フリーランスのSESになってもう直ぐで丸5年が経ちます。
いっときは仕事の世界のゴールに辿り着いた気持ちにもなっていましたが最近は自分の無力さを痛感するばかりです。
最近は今まで避けていた仕事の領域に意図せずに踏み込んでいるかもしれないなーなんてことを感じながら仕事をしているので、その途中経過を書いていこうと思います。
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調査案件から学ぶ仕事を進めるということ
最近は1システムにGitリポジトリを7個くらい使ってさらに外部のシステムとも3箇所くらいデータ連携しながら動いているシステムのバグ捌きチームで運用保守をしています。
正直運用保守って最新の技術とかの対極にいるし、プロジェクトの進行と戦うわけでもないのであまり力になるイメージはありませんでした。
しかし最近はなかなかのハードルと、ここが案外自分の成長ポイントかも?という実感を持っています。
複雑なシステムなのでかなりハードなクレーム案件調査依頼なんかが舞い込んでくるのですが、自分の調査の仕方がいかにWEB技術を振り回しただけの脈絡のないものだったかを思い知らされました。
ロジック読んで、適当にSQLで関係しそうなデータ見て、AWSの管理コンソールぽちぽちして。
この辺見たけどわかりませんでした。こんなに見てもわからないなんて作り方が悪いです。
そんな舐めたテンションで長期間調査をしても何も成果が出ませんでした。
リーダーの方は僕のことを仕事できる枠でカウントしているようであまり細かく介入されなかったのですが、長期化したことでリーダーも一緒に対応することになりました。
結論はリーダーが一緒に入っても解決には至っていないのですが、作業者ではない目線でしっかりと筋道を立てて調査をしている姿勢になんだかはっとさせられました。
ビジネスサイドではなかなかのクレームに膨れ上がっていたので、調査経過報告をまとめる必要がでてきました。
普通はSESにはふらないのでしょうが、なんだか自分の非力感が悔しくて自分で書かせてもらうことにしました。
しかし筋道を強く意識せずに調査をしていた自分には非エンジニアが納得のいく報告が全く書けずかなりの時間とレビューを経てようやく形にすることができました。
抽象のストーリーを巡らせていく
具体と抽象の話は以前書籍の紹介とともにしましたが、適用すべきところで使えていない事実をまざまざと見せつけられた形です。
自分の中のログ調査は、どのディレクトリにログがある、とか、このキャッシュサーバーの仕様は、とか、どうしても技術的なものを触って理解する、みたいな切り口だったんです。
でも調査とか、仕事って本来そうじゃない。
こういう動きをしているのだからこれを処理しているところに問題があるかまずは見てみよう。
なるほどここが原因の可能性は潰れたから次はこちら・・・
みたいな感じでどのように実際のデータに触れていくかは二の次なんです。
この筋書きが一番大切なんだと、親切にも流浪人フリーランスに現場のリーダーは教えてくれたのです。
以前こちらの記事でも紹介しました。
ログ調査は仮説を立ててそれが正しいか実証していくのだ。
と作者の方は言っていました。
こういうことか、と。
具体と抽象の本と、マイクロソフトの本、この2冊でわかった気になっていたことを実践できていなかったのです。
正解のない仕事をする
エンジニアの作業者を長くやっていると、正解のない作業をこなす力がつきにくいかもなと感じました。
こういう方法でやればいいんじゃないか、とか自分で筋道を立てるような仕事って実はいろいろな作業に潜んでいます。
職種によってはそれが当然で、逆にそれをやらないなら何するの?みたいなものもあると思います。
WEBエンジニアは下手に実作業の専門性にハードルがあり、それがある種の市場価値みたいになっちゃっています。
それだけで生きていく道もあるとは思いますが、自分のなりたい道にはいけないコースな気がしました。
まとめ
今の現場もずいぶん長くなり、正直やりがいのない仕事も多かったためここでは成長はできないかなと勝手に決めつけていました。
しかし油断していたところに未経験な調査タスクが舞い込みいい感じにケツを叩かれた感覚です。
この手のタスクは絶え間なく舞い込んできそうですので、ワンランク自分を上げて捌いていきたいなと思います。
ではでは( *`ω´)ノ
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