こんにちは。くろしばです。最近はデザイン観点が貧弱なプロジェクトを進行中ですが、AIの台頭が開発現場にも近づいてきたことを感じる一幕があったので是非共有したいと思います。
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AIが開発者を駆逐できないと思った理由
ChatGPTがリリースされた時、世の中のホワイトカラーの仕事が全滅するーとか、プログラミングスキルはもうおわこんーとか、色々なことが言われていたと思います。
巷のインフルエンサーもそんなことを言いながら煽り散らかしているので情報感度が高い人ほど自分の将来に不安を感じたりもしたのではないでしょうか。
でも、おびえること数ヶ月、開発現場のエンジニアはうすうす気づき始めています。
あれ、大したことなくね?
WEB開発の間では知らない人はいないGithubですが、このアカウントを使ってCopilot(ChatGPTによるコーディングやプロジェクト支援のツール)を有料契約で試した多くの人が感じていること、それは
確かに助かっているけど、オレら、まだ必要だよね??
ChatGPTを開発しているアメリカのOpenAIはMicrosoftから多額の投資を受けているため、ChatGPTの多くの機能がMicrosoftのサービス内で実装されているわけですが、
開発者として関わらないことができないGithubもMicrosoftのものですし、今やWEB業界のテキストエディタ(IDEといってもいいくらい)のプログラミングには欠かせないツールであるVSCodeもMicrosoftが牛耳っています。
それを使った所感としてはこうです。
サービス独自の都合で構築されていくシステムの構築は、AIによる全自動はまだ難しい。
サービスの都合で時には非合理的なツギハギを繰り返して、自分たちだけのハウルの動く城のようなシステムを少しでもシンプルにしようと世界中のエンジニアが奮闘しているわけですが、
そんなケースバイケースすぎる状況をAIが一撃ですべて解決するほど幻想的な状態にはなっていないということです。
じゃあエンジニアはプログラミングはAIにはできないのか?
というとそれは全く違う話になります。
SFのような世界はいきなりは訪れずとも、徐々に変わっていく、ここがポイントなのかと思います。
フロントエンドの分野はAIへの置き換わる
今回大きな気づきになったのはフロントエンドの分野です。
フロントエンドの開発はHTML、CSS、Javascriptでおこなっていた時代を基点として以下のような分野に分けることができるのではな以下と思います。
・ページ内の構造(HTMLのDOM構造) ・スタイル(CSS) ・ユーザーの操作等に対して動的に発火させるイベント(Javascript) ・(データ取得等のロジック)
今は開発時は全てをJavascript主役のフレームワークやライブラリに沿って開発していくのが主流ではありますが、
おおむねこれのどこかに属する作業をおこなっているともいます。
ここのなかで大きく変わっていきそうなのが「ページ内の構造」「スタイル」の2つです。
ついこの間Adobeが大型買収をしたFigmaというデザインツールがあります。
AIによる開発支援機能が充実し、コードの自動生成の機能も3rdパーティのプラグインによって充実しています。
ここで重要なのは、デザインやDOM構造は定義が終わってしまえばコードに落とし込む作業には特に工夫の余地が少ないということです。
ボタンの中に文字を入れたければbuttonタグの中にテキストを入れ込みますし、余白2pxにしたければmarginを2pxで定義したければそのようにCSSに記載します。
ここで重要なのは「ボタンの中に文字を入れたければ」や「余白2pxにしたければ」の概念さえ知っていることです。
デザインツール担当者の領域拡大
この概念さえ理解していれば、必ずしもCSSやHTMLを記述する能力が必要ないのではないか、もしくはなくなっていくのではないか。
こんな未来に向かっているように僕には見えました。
そうすると何が起こるのかというと、
HTML、CSSを"書く"だけの作業はコードの自動生成機能が終わらせてくれるのでそのような仕事は必要なくなります。
その分開発効率は上がり、スピーディに開発ができるようになるわけです。
逆にFIgmaのようなデザインツールを使うような仕事をしていた人は、本来プログラミング領域だったHTMLだとCSSだのの概念を理解しながらGUI上からそれを設定していく必要が出てきます。
仕事はとられるのか?
仕事がとられる = 失業 という連想がされがちですが、ものごとはそこまで極端でないです。
今お話しした例で行くと、
・Reactを書いていたフロントエンドエンジニアがstyledコンポーネント実装時にstyle部分は自動生成したコードをコピーして使用した。 ・HTML、CSSを書いていたWEB制作者、デザイナーがFigmaのみで仕事をするように変化した。
これを仕事が奪われたと捉えるならばそうなのですが、短中的には仕事内容に変化が生じた、程度のものだと思います。
本来かかるよりも短い時間で作業が完了するようになった結果、必要な人員が減る可能性もあります。
しかしビジネスの状況においては、半分の時間で作業が終わるようになった代わりに、同じ時間で多くの仕事をこなすことができた。開発したいものは無限にあるので別に暇にはならない。
なんて状況のほうが現実に即しているのではないかと思います。
まとめ
バックエンドの作業の正解を一体どうやってChatGPTが答えてくれるんだ、と悶々としていた時間もありました。
でもFigmaのようなツールを見ると、いきなり抜本的に変わるのではなく今行っている作業が少しずつ同化されていく、その際に微妙に作業分担が変わって必要な人数が少なくなっていきそう。
こんな感じのイメージが違いと感じました。
いずれにしろ、失職失職ぅ!と狼狽えるのはなくAIと自分の周りの仕事の関係性を注意深く観察することが大事になってきそうです。
ではでは( *`ω´)ノ
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